“勇気”に出会いたかったんだ、僕は。
そんな自分の心を思い出させてくれた、この作品。
先日、久し振りの銀座にて
試写会で出会いました。
今週 日本公開の映画、『マイ・ブックショップ』(The Bookshop) 。
アカデミー賞授賞式の直後で、超大作・話題作が目白押しの この時期、
正直、
派手さ も、殊更に劇的なストーリー演出もない、“小品” という印象を与えるかも。
でも、だからこそ描ける、伝えられるものがある。
それを染み入るように感じさせる秀作でした。
エンディングが、
昨今のハリウッド大作ドラマに ありがちな結末の描き方やメッセージと 一線を画すものだったのも、好感。
観たい!と思ったキッカケは
(もちろんストーリーや舞台設定なども魅力だったが)
なんといっても、出ている役者さん達。
主演は、
現在 劇場公開中の話題作『メリー・ポピンズ リターンズ』(超オススメ!^ ^)
https://johnnie-screen.hatenablog.com/entry/2019/02/19/174202
の方でも、助演ながら とても素敵なテイストで 作品を支えていた、
(僕と同い年と聞いてビックリ (^.^) 。年輪を重ねつつ、いつまでもチャーミングな魅力あり)
ウディ・アレン監督の『マッチポイント』や
幅広いタイプの作品に出演していますが、
今作では、
より繊細な一瞬一瞬の心の動きを 表情や振る舞いで語りつつ、
観る我々が 自然と、自分事と重ね合わせられる親近感・共感を抱く、
正に今回の主人公の女性にピッタリの 人間性で 素晴らしかった。
そして、もう1人
キャストで惹かれたのが、
『ラブ・アクチュアリー』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで有名ですが、
個人的には
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』や『パイレーツ・ロック』などで魅了されましたねぇ。
今回も
口数少なで、でもハートの熱い、
繊細で 深さのある人物像を
彼ならでは味わいと佇まいで 現実化させて、
最後の最後まで(助演ながら)物語を引っ張っていて、素晴らしいです。
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「その美しさとは、他の言葉で言うなら… 勇気だ」
という旨のセリフを吐きます。
これ。これなんです。
僕の胸に、冒頭の言葉が浮かんだのは。
僕は、“勇気” に出会いたかったんだ。
勇気という “美しさ”、
勇気という “感動” そのものになるために
こうして生きてるんだ。
この映画で描かれる “勇気” には、
決して 派手な、拳を振り上げて ヒーロー/ヒロインが 声高に叫ぶ要素は、
一切ない。
その時代、その瞬間には
“勇気” による「勝利」さえ、全くない。
そもそも、勇気が扱うのは
人の物理的な “目” で見える 勝ち負けの話では、ない。
自分が “心の目” で見たもの・感じたものに正直に、
ただ 歩む。選択する。“生きる”。
その 高潔さ。
その 尊厳。
それが 感動を生み、
それのみが、人を、世界を、
変えていくことになる。
それ そのものに、自分は なりたいんだ。
そんなことをハッキリさせてくれた、大切な作品になりました☆
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では また、スクリーンでお会いしましょぅ〜
See you on the Screen!!! ☆☆☆
ジョニー