「この映画に “茶色” は使わない」
先日、いまだにロングラン上映を続けているミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』のブルーレイ/DVDが発売され、再び話題になっていますね。
http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman/
Movie鑑賞シェア会【ムビ・リセ】でも、7~8回にわたって劇場鑑賞を企画して、その度に「もう一回 観たい!」というリピーターを何人も生む、人気企画になりました☆
(特に、IMAX上映での鑑賞と その後のシェアは 格別でしたね ^ ^)
この映画は、プロットとしては歴史物の題材を扱っていながら(主人公の P・T・バーナムは、現代の「サーカス」のスタイルを確立した、アメリカの実在の人物)、時代を超えて心に響く新鮮で普遍的なテーマとスタイルを持っています。
その、他には無い こだわりを象徴する逸話が、ブルーレイ収録の特典映像『スペクタクル~プロダクション・デザイン~』というメイキングで紹介されています。
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衣装デザイナーのエレン・マイロニックは、こんな風に語っています。
「ネイサン(※プロダクション・デザイナーのネイサン・クロウリー。近年は『インターステラー』等のクリストファー・ノーラン監督作品でも有名)が、こう言っていたのを思い出すわ ──
“この映画では、茶色という色は 一切 選択肢に入らない” と。
だから、エキストラ用の衣装スタッフに、茶色の素材を すべて(の衣装から)外すよう伝えたの。“この作品では、誰ひとり、茶色の衣装を着ないから” ってね」
その意図を、撮影監督のシーマス・マッガーヴェイが解説します。
「古い時代が舞台の映画で よく見られるのは、どこか くたびれた感じの茶色系の色調 ── この作品では、そういう色調は意識的に避けたんだ。代わりに、生き生きとしたセットと、色鮮やかな衣装を用いることにしたわけさ」
そして再び、衣装デザイナーのE・マイロニックが結びます。
「私達がこの映画で やったのは、骨董品のような歴史の断片を創り上げることではなかった ── この上なく美しい色彩のパレットで、物語を語ることだったんです」
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『グレイテスト・ショーマン』を語るとき、そのメッセージ性を持ったストーリーや 質の高い楽曲、それを支える多彩で才能ある俳優陣、などにフォーカスされることが多いですが、それを支える世界観やヴィジュアル・イメージにも、監督=マイケル・グレイシーの こだわりが貫かれているのが、世界中の多くの人達を魅了して止まない、この作品の所以である、と思うと 納得ですね♫
では また、スクリーンでお会いしましょぅ〜
See you on the Screen!!! ☆☆☆
ジョニー